中京区・二条で整体なら「三条大宮整骨院」

あなたは刺激の強い指圧やマッサージは好きですか?もし好きな場合、それは体の危険信号かもしれません。その理由と解決方法について解説いたします。

 

なぜ強い刺激を求めるのか?

マッサージ

整体院や整骨院を利用する方の中で、『強く押してほしい、刺激がないと効いた気がしない』と言われる方がいます。『痛いくらいでないと効果がない』と考えている方もいますが、これには3つの理由が考えられます。

1つめは、強い刺激によって一度でも不調が改善した経験がある場合です。強い刺激によって血流が増加し、疲労物質や発痛物質が流され一時的に痛みやダルさが軽快します。これにより『強い刺激で体は良くなる』と実感し、それを求めることになります。

2つめは、一定期間強い刺激を受け続けることによって、脳がその信号に慣れてしまうことです。脳は必要以上の強い刺激を感じると、エンドルフィンと呼ばれるホルモンを放出します。これは脳内で働く神経伝達物質の一種で、痛みやストレスが加わったときに放出され、痛みを和らげる作用があります。この作用は癖になりやすく、「もっと刺激を!」という状態になると考えられています。もっと刺激が欲しくなった時、少しの刺激では物足りずに「さらに」「もっと」というように求めるようになります。

3つめは、常に重だるさや鈍痛を感じ続けておられる方によくあるのですが、感じている重だるさや鈍痛より、強い刺激の方がマシで、重だるさや鈍痛を感じなくて済むと感じられている場合です。症状としては悪い状態が定着しているので、痛みの強さに関わらず厄介な状態です。

これらが、どんどん強い刺激を求めるようになってしまう原因とされています。

 

 

強い刺激は逆効果の可能性も

腰痛

必要以上に強すぎる刺激は、体の組織(筋肉や神経、血管など)を傷つけてしまいます。本来、筋肉は強い刺激(強い痛み)を感じると、防御反応で強く緊張し硬くなりますが、強すぎる指圧やマッサージは、無意識に痛みを感じた時と同じ反応を引き起こすことになります。

体の組織が傷ついた場合、それを改善するため一時的に血流が増加します。この状態を『炎症』と呼びますが、マッサージや指圧で起きた組織の損傷では肉眼で確認できるほどの発赤や熱を持つほどではない、微細な炎症となります。この炎症によって体の組織を修復していくのですが、この炎症の起きている状態で、さらに強い刺激を入れることによって正常な修復ではなく線維化という柔軟性のない硬い組織として修復されてしまいます。線維化した場合、筋肉が本来持つ機能がはたせないだけでなく、いつまでも痛ダルいという状態になる可能性もあります。長時間の指圧はかえって自分の体を傷つけることもありますので、強い刺激で長時間の指圧に慣れてしまっている方は注意が必要です。

 

 

一度変化すると元に戻りにくい

筋肉

壊れた筋組織は、生きている限りは修復されます。しかし、繊維化した筋肉を本来の組織に戻ることは簡単ではありません。また、これは筋肉だけの話ではなく、関節・靭帯などすべての場所に起こる可能性があります。

強い刺激を求める体は、簡単にはもとに戻りません。軽い刺激の手技は効果を感じないため、ストレスにもなりもっと強い刺激を求めてしまうためです。まずは、単に強い刺激だけの指圧やマッサージは逆効果にもなるということを理解してください。
体に刺激を入れることは過剰になりすぎると、さらに強い刺激を求めすぎてしまうということがあることも理解しておいてください。

 

 

必要な刺激は改善効果がある

ただし強い刺激が絶対によくない、ということではありません。血行不良や痛めている筋肉などは健康な筋肉と違い痛みを感じやすい性質もあります。例えば、左右の腰を同じ強さで指圧しても、左右どちらかの方が痛く感じるなど差が出ることも少なくありません。
体の使い方や普段の姿勢、利き手や利き足などにより左右差は必ずでてきます。普段から負担をかけている方に症状が出る場合もありますし、それをかばって反対側に症状が出る場合もあります。
また押されて痛みを強く感じる方に、普段の症状が出ている場合もありますし、まれに押されて痛みの出ているほうと反対側に普段の症状が出ている場合もあります。

 

いずれにしても大切なことは、その刺激が適切なものであるかどうかです。『気持ち良い・リラックスすること』と『症状を改善したい』ということは分けて考えなければいけません。症状を改善したい場合は、専門家の説明を聞き、刺激ファーストではない改善するための施術を受けることをお薦めします。
今刺激を求めている方はそれだけでは体は改善に向かうことも少ないということも理解しておいてください。

 

頭では分かっていても、それでもどうしても強い刺激が欲しい時は、無理のない範囲で運動してみるのも有効です。このように感じておられる場合、激痛を感じておられることは少ない場合がほとんどです。このようのときは体を動かすことで、今までと違った刺激を入れるとそれまでの重だるさや鈍痛を紛れさせることもできて、さらに血流も良くなるので効果的であることがあります。
どうしても強い刺激が欲しい時は、決して無理のない範囲で試してみてください。

 

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